BEST FRIEND
終業式も終わり後は帰るだけとなったが、ハルは冷たい風が吹く屋上で一人考えていた。
一緒に行くと言ったが、今になって不安に襲われる。
もちろん両親には何も話していないし、夏海達にも言ってない。言ったら絶対反対されるし、強く反対されたら優一さんを裏切る行動に出てしまう。
優一さんの事は本当に好きだけど、本当にこのまま一緒に付いて行っていいのだろうか。
優一さんとの話し合いで出発は明日の始発の電車に乗る事になっている。
明日でこの街とも、夏海達ともお別れなんだ。そう思うと泣きそうになる。
と、フェンスの向こうの景色を見ていたハルの頭に手が置かれた。
「!?」
驚いて振り返ると、夏海が立っていた。