【短】To;voice 【雛垣陽(ヒナガキヨウ)】【完】
To;voice
俺は、町を歩いていた。


あいつ・・・紗那(サナ)を失ってから・・

俺は、あまり他人と関わらなくなっていた。



どうしても、紗那が忘れられなくて・・・


どうしても、あの顔が見たくて

どうしても・・・どうしても、
声を聞きたくて。

紗那のいとしの声。



聞きたい・・・

聞きたい。


そのときだった、

あの看板を見たのは

「To;Vice」

って言う会社の看板

【思い出のあの人の声・・・


聞きたくありませんか?


そんなあなたは

こちらへどうぞ!!】


俺は一瞬え?と思った。

しかし、そんなわけがある分けない、、

と思い
通り過ぎた。


夜になった。。

家でテレビを見ていたら
あるニュースが流れた。


「皆様、こちらが、死んだ人の声を聞けると、最近うわさになっている、To;voiceを開発したTo;Voice社の前です。」

まじか?

「体験者もこれは本当だった。
と、言っています。」

あれは、本当だったのか?

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