バンパイア少女は恋してる
「リリィ。元気だった?」


『うん!』


さっきまで、泣いていたのに。もう泣き止んでいる。あたし、まだヒョウガくんのこと………。



「リリィ、コイツだれ?」

東谷くんはヒョウガくんを指した。

あ!東谷くんもいるんだ。

『幼なじみのヒョウガくん。魔法がスッゴく上手なんだ』



「あっそ」

なんか呆気ない返事だな…。どうしたんだろ?



「じゃあ、接着魔法を消すね!」



消す?東谷くんと離れたくない。


あたしなんて迷惑だから、魔法がないと、きっと東谷くんはあたしのことなんて………。





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