バンパイア少女は恋してる
「リリィ………」


どこか遠くを見ているリリィに話し掛ける。


リリィの長い髪を揺らしながら、俺を見る。



男だから一気に言ってやる。


口を開いた瞬間。



今まで夕焼けでオレンジ色に染まっていた空が氷のように青白く染まっていった。




な……なんだ?



冷たい風が俺に容赦なく吹き付ける。


寒そうにしているリリィ。


「リリィ大丈夫か?」


『うん……』



なんだ?この異常気象は?



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