キミだけをずっと



手に持っているもの


それは愛美の誕生日プレゼント


学生が買える値段だから、高価なものではないけど


俺の本気度がこれで分かると思う


今なら本気に好きだって言える


愛美にだけには…



制服のまま街を歩いていると


後ろから肩を叩かれた


振り向くと…



「よ!久しぶり♪」


「荒川…」



まさかのこんなところで、荒川に出会ってしまった



「なにこれ、誰かにプレゼントか?」



手に持っていた袋をいじり始めた



「何でもないって。それより、お前が何でこんなところにいるんだよ!」


「俺?俺はバスケの練習用Tシャツを買いに来たんだよ」



あ〜そういうことなのか


なら納得





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