男子校にお嬢様!?


あたしを助けてくれた慎吾君は本当に王子様みたいだった。


かっこよくて、やさしくて、すごくキラキラしてた。


これがあたしの初恋・・・・・。




* * * * * * * * * * * * * * *


『・・・おぃッ!!高野!!起きろ!!』


・・・ん?

あれ?寝てた??

しかも夢見てた!?

「は・・・・ぃ」


『おまっ、登校初日に寝るなんていい度胸してんな!放課後、職員室に来い』


うーわー。最悪だあ。


「ちょっと、あんたさ、起こしてくれてもいいぢゃんかっ!」


なんなのさ、こいつが慎吾君の弟なんて考えらんない。


「あ?おまえ起こしたら殴られそうだから、やめといた。凶暴お嬢様だからな」


はー?凶暴お嬢様!?


「はあ?」

何なの~!?


「授業中、大声出さない方がいいと思いますけど?」


「・・・ッッ」


こっの~!!!



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