カレカノ。
小さくため息をついて早歩きで歩き出す。
私ん家は学校に近いけど
遅刻ギリギリのせいかほとんど生徒がいない。
周りのみんなは
急いで学校に向かっている。
一部の人はゆっくり歩いているけど。
きっと
諦めて遅刻して行くんだろう。
その人を見てちょっと羨ましく思ったりする。
私もゆっくり歩きたい。
でも遅刻する訳にいかないから
急いで学校に行く。
だってお母さんにバレたら大変だもん。
どうなるか予想がつくから尚更、急がないと。
ブレザーからケータイを取り出して時間を確認する。
「やばっ!」
もうすぐでチャイムが鳴ってしまう時間だった。
遅刻2分前。
門が見えていたからチャイムが鳴る前にくぐることができた。
でも
教室に着かないとこんなに急いでいる意味がない。
先生より先に教室に行かなきゃ。