*秘密の恋*

「どうって…お前に言う必要ある?」

「べつに言う必要ないけど菜々があんたに抱きしめられたって言うから」

日向わびっくりした顔をしてこう言った。

「菜々ってそんなことまで綾乃に言うのかよ」

まぁ私が聞き出したんだけどね。日向の気持ちを再確認するためにもう1度聞いてみる私。

「菜々のこと好きなのよね?」

詰め寄るように聞くと日向わ頷いた。

「本人に言うなよ?」

「バカじゃないの?言うわけないでしょ。好きって自分で伝えなさいよ」

まったく、いくらお節介な私でもさすがにそこまでわやらないわよ。

「菜々の好きなやつって誰か知ってるか?」

知ってるも何もあんたよ。なんて言えない…。

「それわ菜々から聞いてよ。私から言ったら意味ないでしょ。」

「そうだよな〜。菜々可愛いの自覚してねーから絶対サッカー部でも人気出るよな。」

「何言ってんのよ、菜々わ学年No.1の可愛さよ?告られないのわあんたがいつも隣にいるからでしょ。」

まったく菜々の可愛さが分かってないのか。それとも日向も鈍感族なのか微妙なところよね。





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