Frist time
第1章



「「お疲れっしたー」」




あー…疲れた。
やっぱ高校の部活は中学とは比べ物にならないほど疲れる。

少しでも疲労を解消するためにくーっと大きく腕を上にあげて伸びをしていると、突然、後ろから誰かに肩を組まれた。


「おい!翔っ!
今から遊びに行こうぜ!」


声をかけてきたのはこの春新しくできた部活仲間だった。
あんだけハードな練習をしたっていうのに、元気なやつだ。部活から解放されて、よっぽど嬉しいんだろうな。部活をしてる時よりも顔が生き生きとしすぎ。

でも、


「悪りぃ。今日は疲れたからパスするわ。」


せっかく誘ってもらったところで悪いんだけど、今日は練習で疲れすぎてそれどころじゃなかった。
真っすぐ家に帰って、とりあえずシャワーを浴びたい。その一心だった。

断られた友達はそれでもめげずにしばらく俺にくっついてきてたけど、俺の決意が固いと分かったようで他の人を誘いに行った。




俺の名前は佐竹 翔。今年の春から高校1年。

今は中学卒業後の春休みだ。なのにどうして部活をしているのかと言うと、バスケで地元の高校に推薦入学することが出来たからで。推薦組はすでに高校の部活に参加させてもらっている。受験後も中2主体の部活に混ざって練習はしていたけど、やっぱり高校の練習量もレベルも別格で、ここ数日の高校での練習のおかげで俺はクタクタに疲れていた。

俺は小4のころからミニバスをしていたから、そのまま中学でもバスケ部に入部した。今年でバスケ暦7年目になる。だから自分なりにバスケへの想いは強いつもり。
地元を選んだ理由は、疲れてもすぐに帰ることができるっていうことと、この高校がバスケに力を入れているからだ。
高校では今まで以上にバスケを頑張って、中学では出来なかったところまで進みたい。



スポーツバックを肩から下げ、自転車にまたがりながら同期の部活仲間に声をかける。


「じゃ、先帰るわ。お疲れー」






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