Frist time
ドアを開けた瞬間、突風が吹き、俺の身体中を雪が襲ってきた。
あまりの風の強さに目も開けていられない。
屋上の重いドアを支えている手が、ぷるぷると震える。
「うわっ」
思わずバタンとドアを閉じてしまった。
自然現象だから仕方ないが、いきなりすぎてまだ心臓がドクドクと波打っている。
体育館にいたから、こんなにも天気が荒れているとは思わなかった。
こんな天気の中、屋上にいるわけねぇよな。
そう思い、仕方なく来た道にくるりと方向転換し、校舎を出た。
本当は校舎中を探せばいいんだけど、さすがに部活後で、そんな体力は残っていなかった。
校門から出て、ふと空を見上げてみると、さっきの風が嘘のように、ちらちらと雪が舞っているだけだった。