Frist time
宏の乗った車が遠くなり、見えなくなった。
かけがえのない友人と離れてしまっても、俺の心の中は満たされていた。
もちろん、宏との別れはすっげぇ悲しい。
でも、ずっと会えないわけじゃないしな。
隣を見ると玲菜は全てを納得したような顔をしていた。
「行っちゃったんだね…
翔の親友なんでしょ?」
親友、か。
男が親友とか言ってたらキモいとか言うやつもいるんだろうな。
けど、俺はそんなの気にしねぇ。
「そうだなー。
でも親友以上の、大切なやつだ。
…もちろん、お前もな。」
俺の言葉に玲菜は頬を赤く染める。
玲菜の反応が可愛くて、嬉しくて、思わず笑みが溢れた。