恋愛倶楽部【番外編】
高校に入ってからは、両親が心配して送り迎えになって。
今はもう、迷子になることは、ほとんどないですね。
まだ他にもエピソードはたくさんあってですね。
私が失敗してるのを、ずーっと彼は見てきているわけでして。
それはそれは、迷惑ばかりかけてしまっているわけで。
だから彼にとって私は、恋愛対象外なんだそうです。
妹みたいな存在だって言ってくれましたし。
寂しくはないのか、ですか?
えぇ、へっちゃらですよ。
私、恋したのって今話した1度だけなんですけど………
やっぱり大切なのは友達だと思うんです。
一緒に笑って泣いてくれる友達が周りにいるから、ちっとも寂しくありません。
できればなんですけれど……あなたとも、そんな関係になれたら嬉しいです。
よろしくお願いしますね。
あら、そういえば廊下に人気がなくなってますけど……?
もしかして、もうお昼休みが終わりのチャイムが?
大変!
すでに授業、始まってますね。
あの、ええと、また……お話する機会、つくりましょう?
では、私は先に失礼しますね。
また今度。
END.