恋愛倶楽部【番外編】



高校に入ってからは、両親が心配して送り迎えになって。

今はもう、迷子になることは、ほとんどないですね。



まだ他にもエピソードはたくさんあってですね。

私が失敗してるのを、ずーっと彼は見てきているわけでして。



それはそれは、迷惑ばかりかけてしまっているわけで。




だから彼にとって私は、恋愛対象外なんだそうです。

妹みたいな存在だって言ってくれましたし。




寂しくはないのか、ですか?

えぇ、へっちゃらですよ。



私、恋したのって今話した1度だけなんですけど………


やっぱり大切なのは友達だと思うんです。



一緒に笑って泣いてくれる友達が周りにいるから、ちっとも寂しくありません。



できればなんですけれど……あなたとも、そんな関係になれたら嬉しいです。


よろしくお願いしますね。




あら、そういえば廊下に人気がなくなってますけど……?



もしかして、もうお昼休みが終わりのチャイムが?

大変!

すでに授業、始まってますね。



あの、ええと、また……お話する機会、つくりましょう?


では、私は先に失礼しますね。

また今度。





END.
< 30 / 50 >

この作品をシェア

pagetop