恋愛倶楽部【番外編】
「重い人?
なにそれ、太ってる人?」
やはり朔、猫の吾が輩よりも知能が低いらしい。
「其方のボケは本気か?
重い人ではあらぬ。
想い人である」
「なんだよ、それ」
「要は、好意を抱いている相手ができたと言いたい」
さすがの終も、ため息をつくばかり。
吾が輩は相変わらず、猫じゃらしを追いかけている。
これがなかなか楽しいのである。
だがしかし、
「はぁ!?
なっちに好きな人!?
いやいやいやいやっ」
朔が全力で拒否したがために、猫じゃらしが一時停止したのである。
こやつは、本当につまらない人間である。
「ありえねーって!
だって、なっちって恋愛に興味ない系男じゃん!
てか、絶対女に本気で惚れるタイプじゃねぇって!」
吾が輩も、それは薄々思っていた。
「いいや、あれは恋をする男の顔に違いない」
「はぁ!?
なんで言い切れるんだよ!」
「見ればわかる」
「わっかんねーよ!」