恋愛倶楽部【番外編】
その日、親愛なる終と頭の悪い朔の言い争いは深夜まで続いたのである。
あれから数ヶ月。
朔が終に
「悔しいが、おまえが正しかったぜ……」
と無駄にカッコつけて言ったのを、吾が輩は冷めた目で見ていた。
凪兎においては、ある時は部屋に入ってくると吾が輩にゆずゆの話をして。
またある時は、つらそうな顔を見せていた。
結果、今では毎日嬉しそうにしている。
まるで、嘘のようである。
凪兎はただ一度、部屋に閉じこもり泣いていたことがあった。
心配した凪兎の姉がドア越しに声をかけるものの、うるさいだの迷惑だのとしか言わなかったのである。
吾が輩にわかることは、その大泣きを見た後で再び凪兎は泣いていたということ。
その時は、確かゆずゆという想い人らしき人物が同じく涙を流していたということ。
そして今、2人は恋仲であるということ。
吾が輩は今後も、そんな2人を見守っていくのである。
─*end

