私の隣の狼さん。

雛乃side3

 




雛乃side





あんな可愛い顔して西野君、保健体育の教科書まじまじと読んでたんだ……
まぁ男の子だしね。仕方ないか!


真由ちゃんと優子ちゃんに連れられて私は教室を出た。
勿論、西野君達と一緒に。

ていうか、チャイムが鳴ってるのに、なんで教室から出てるの?


「真由ちゃん、チャイム鳴ってるよ?」

私が横にいた真由ちゃんにそう言うと、
真由ちゃんは「真面目だなぁ」と呟いた。

「サボリだよ、サボリ」

入学早々?!

真由ちゃんの隣いた優子ちゃんが私の方を見てそう言うと、
タケ君が「屋上行くー?」と上に行く階段を指差す。

「いいよー」と真由ちゃんが言うと、私達は上にのぼる階段をのぼりはじめた。



 

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