INCOMPLETE A PICTURE BOOK
<名の無い絵本>
潤は初めて学校をサボった。
理由は、父の言葉を思い出したから。
「どういうことなんだろう」
異世界に2人で行ってはいけない。
思い出したってすでに遅い。
潤は緒方とともに空の世界に行き、すでに二回も異世界への旅をした。
もう遅いのだ。
どうしたらいいのか分からず、戸惑うばかりで、誰にも相談できなくて。
潤は緒方への不信感を拭い去れないでいた。
一度疑ったらなかなかそれは覆らない。