INCOMPLETE A PICTURE BOOK



「先生はあたしの願いを知らないよね?」


「あぁ」




なら、聞いてほしい。

そしてあなたの願いも聞かせてください。



「だったら聞いてください。そして聞かせてください。先生の願いを」




緒方は何かを言おうとした。

でも潤の目を見て口を閉ざした。


強い意志を感じたから。



「……わかった」




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