INCOMPLETE A PICTURE BOOK



「え、でも……」



本気で訳が分からなくなってきた。




「多分、君たちの世界で読まれてるこれと似た世界。桃太郎だっけ?の前にかかれたんだね」



太郎がいい具合でいいところをとっていきやがる。




「これは、失敗作だ」




今までに聞いたことのないような沈んだ声に、太郎の方をむけば苦笑いの太郎がいた。



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