年上彼氏
次の日の夕方…


店の前にマスクをしたリコちゃんが立っていた。


『どうしたの?中に入れば?』


咳き込みながら首を振った。


ハスキーな声で
『健太郎がメガネ受け取りに来るから待ち合わせしてるの』


『風邪…だね…』

熱があるようにも見える。手に触れたら…ポカポカしてた。


おでこに触れてみる。

熱がある。


潤んだ瞳で、俺にされるがまま。


手を引いて待合室のソファーに掛けさせた。


力なく目を閉じる様子に…不安になる。
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