大切なもの
ある日いつものように
お父さんとお風呂に入っていた時のこと
わたしは何も考えず
お父さんに言ってしまった…
『ねぇパパ…ママに絶対言わんでね?』
『何?』
『あのね、ママがパパのこと嫌いっていいよったよ?』
『そっか。絶対ママには言わんけんね?』
『うん!』
わたしはお父さんのその言葉を信じた。
今になって思う
あの時あんなことを言ってなかったら
離婚せずに済んだかな…
お父さんを傷つけるずに済んだかな…?
って。
まだ幼かったわたしは
そこまで考えきれてなかった。