紅屑の記憶

「…あなたは一体…
何者なんですか?」


ナシラはルアムの
背中に問い掛ける


『……そうね…私は…
ただの魔法が使える女よ…
たった今…使命を
終えた所なのよ』


私も在るべき
場所へと還れる…


これで良いのよね…


あなたの子供は
きっと幸せになれるわ…



そう言って
ルアムは姿を消した




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