Sky☆Love ~俺の彼女は空を飛ぶ~
「コレ…婚約指輪…
突き返すつもり…」
両膝に置いた手を重ね、ギュッと握り閉めた
「そうか…
それで、オレは何をすればいい?」
「…彼氏のふりして、
一緒に、私の傍におってほしい…」
真っすぐオレの方を見ていた芹沢みなみは
ゆっくりと、頭を下げた
「ちょっ、頭は上げろよ
乗りかかった船だし、
お前、暴走しそうだからな…
一緒に行くよ
だけど、
オレ、スーツとか持ってないぜっ
どうすんだ?」
「大丈夫、ホテルの美容室で借りれるで…
お願いばっかで、ゴメン…」
また、オレに向かって頭を下げる
「どうした
頭下げるなんて、お前らしくないじゃん
ちゃんとワケを聞いたから
オレはお前に協力する
大丈夫だ
いつものお前で行けばいいと思うぜ」
たぶん、真壁の顔を見るのもイヤなんだろとは思う
でも、乗り越えないと
芹沢みなみ自身が前に進めないだろうから
手助けしてやりたいと思った…