still
もう一度、真剣な顔ではっきりと言う二宮に
なんだかいきなり
現実味を感じてきた…
「冗談じゃないってわかった?」
小首を傾げて、あたしの顔を覗き込む。
「――顔、真っ赤だけど(笑)」
「〜〜〜〜」
そんなの、自分でもわかってる。
「二宮っ!近い!!」
「さっきからこの距離なのに。
急に恥ずかしくなったんだ?」
「うるさいなっ」
二宮は笑いながら、
ずっとあたしの背中にまわっていた手を離した。
「二宮のばかっ」
「さっきまで腕の中で泣いてた人とは思えないくらい強気ですね」
「最っ低!
あんたなんて大嫌い!」
「今は別にそれでもいいよ。
さっきも言ったけど俺、
自分を好きにさせる自信あるから」
余裕で、無駄に冷静なのがムカつく。
でも
何故かあたしの心臓は
今までにないくらいドキドキしていて。
心のどこかで
嬉しいと思ってる自分を
受け入れられずにいた。
すると
5限の授業の終わりを知らせるチャイムが鳴り響いた。