瞬、一瞬の恋
出会い


「ねぇ神様?私は何の為に生きているの?」

私はここで何回、同じ言葉を言い続けてるんだろう。

そんな事を考えてるとーー

「はぁ。…ここで何回『ねぇ神様?私は何の為に生きているの?』だよ。暗いくらい。もう少し前向いて生きろよ」

えっ?何この人、人の悩み事を聞いてため息!?しかも最後アドレスしてるし。でも見た目は悪い人じゃなそうだな。歳は私と同じ16歳ぐらいかな?

「あのー聞いてます?」

「へっ!聞いてます!!」

つい見とれちゃったな。顔綺麗だし髪はブラウン系でちょと軽いけど、顔は綺麗で整ってて、スーツ着てるし。年上かな?

「あのー顔になんか付いてる?じーっと見てるし。あと名前聞いていい?俺は山田 優希だから」

はぁ!?何いきなり、名前聞いて来るの?でも悪用しなさそうだしいいか。名前言っても。

「鈴木 麻奈です。」

言っちゃったよ。大丈夫だよね
「ありがとう麻奈ちゃん!」

!!!何でいきなり名前呼ぶの?でも嫌じゃなかったな。名前呼ばれるの。でも今日初めて、会ったのにいきなり名前で呼ばれるのもなぁ。

「あの…私達今日初めて、会ったのにいきなり名前で呼ぶってのはちょっと。」

「いいよ!歳もそれ程違わなさそうだからさ!ね?俺の事も名前で呼んでいいからさ。」

歳がそれ程違わないなら名前で呼ぼうかな?

「はい…分かりました。」

「麻奈ちゃん?敬語は駄目だよ?タメ口でいいから!」

そうか、名前で呼んで敬語ってのはちょっと可笑しいか!

「うん、分かったよ。優希くん」

そんな会話をして最後にメアドを交換して帰ったんだけど何故か胸がすごいドキドキしてる。しかも明日は待ちに待った高校の入学式だ。だぶんそのせいだろうと思い今日は寝た。
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