オウゴンリツ


その歌は、私が初めて作った歌だった。


最初は中学三年生の頃、音楽の授業で曲を作ることになった時にふと思いついたメロディーから始まった。
その旋律は、高校二年生の夏に初めて曲のサビという素敵な役をもらい、同じ時期に作った他のAメロやBメロと合わさって、やっと一つの曲になった。


歌詞を考えて付けたのは、上京したばかりの頃。
不安もあるけれど絶対夢を叶える、という願いを込めて、タイトルは『雲間の虹』と名付けた。


一つの歌が出来るまでに時間が掛かったけど、作詞作曲全て自分のこの歌は、私にとっては凄く思い入れのある歌になった…


…そんな感じで今歌っている歌の生い立ちをぼんやり思い出していると、自分の目の前に一人の見知らぬ女の子がちょこんと座っている事に、今更気がついた。

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