伝えたい言葉
「隼斗、女の子に舌打ちは良くないよ?」
「…うっせ」
「ほーら、照れないの。…で、乗って行ってくれるよね?」
…て、照れてるの?
いや、それより和輝はお母さんなのか??!
『1人で帰ります』
「遠慮してなくて良いんだよ?」
『してないから。…てか今日、知り合った人に送ってもらう程ヤワじゃない』
「でも、もう暗いし…ね?」
『あーもう!そうやって特別扱いとか要らないから!あたしが良いって言ってんの、ほっといてよ!!!』
今はとにかく、この場から逃げたかった。
だから、後ろからあたしを呼ぶ声が聞こえるけど無視をして駅まで無我夢中に走った。