魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~




急いでいて、かつ、
前を観ていなかったもので、



人とぶつかった。




「ごめんなさい・・・・・・・」




穏便に、早く事を済ませたいと
軽く、もう適当に謝る。



だけど、最悪な事に目を

合わせてしまった。



チラリ、と見えたのは金色。
光に反射する、金色。
キラキラ光っていて。



思わず、見惚れた。



そして、エメラルド色の瞳も
美しくて・・・・



めったに観ない、
美しい顔立ちを持つオトコだ。



年、は同じくらいだろう。



私は町でもかなり高い方だが

彼は少し、やや背が高い。




・・・・・何か、あるわ。




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