S・S・S





センターハウスの2階、DJブースに行く途中の螺旋階段を上ると、正面にはカフェがある。




…そう、シュンくんの働いてるカフェが。



階段を上りきったところでそのことに気付いて、しまったと思った時には、もう遅かった。

そこには、満面の笑みを浮かべたシュンくんと、カフェのバイト仲間、そして何人かのDJ仲間も集まっていた。





「サラさん!おはようございます。やっと復帰されたんですね!昨夜は、よく眠れましたか?」


「………シュン、くん。」


「この日が来るのを、待ってました。やっぱり、サラさんがいないと寂しいですね。」






しまった、忘れてた。

あたし――… シュンくんに、はっきり自分の気持ちを伝えてない。





「やぁーん。2人とも、見つめあっちゃってー!朝からラブラブじゃない、もう!いいなぁ、いいなぁ、うらやましいっ!」


「モモ…」




……なんて生き生きしてるのかしら、この子。

心底楽しくてしょうがない、といった表情だ。



シュンくんは、というと、カフェスタッフの子たちに頭をはたかれたりして、冷やかされてる。



照れたように、はにかむ彼。


この雰囲気じゃ、何も言えないじゃない…。




< 137 / 452 >

この作品をシェア

pagetop