幸せの在りか


家に帰って食事の下準備を終えると、誠に頼まれた事を始めた。

え…と、上下10cm位…と。これ何に使うんだろ。まさか誠が使う…?な~んて、そんな事ないか。



静か過ぎる部屋。

外は北風がきつい。

窓ガラスがガタガタと鳴って、思わずビクッとした。

早く帰って来ればいいのに…。

気を紛らわすために、テレビをつけた。

お笑い番組にチャンネルを合わせたけど、テレビの中の人たちは笑ってるのに笑えない。

何が面白いの?

一人はやだ。怖い…。

7時。まだ一時間もある。

布をぎゅっと握り締めた。

お願い、早く帰って来て!!

思わず炬燵に潜り込んだ。

どのくらいそうしていたのか…。ふいに扉のガチャガチャと鍵を開ける音がした。




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