幸せの在りか
「…ごめん。今は説明出来ない。でも、あいつの事が解決したら必ず言うから…。」
「…あんたの兄貴、本当に解決すんのか?やってる事は捕まってないだけで犯罪じゃん。」
「……。」
「うちらはあんたの事、心配して言ってんだ。
あんたが解決するってんなら、ま、頑張んな。
でも、協力はしない。火の粉を被んのはまっびらだ。
それから、嘘吐かれんのも嫌だから、当分あんたとは連絡とらねーわ。じゃな。」
それだけ言うと、二人の仲間にくいっと顎で合図をして、廊下を歩いて行った。