ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜



「はぁ……」



今はもう、夕方だ。



もし、このまま会えなかったらどうしよう──



それだけは、嫌だ…



そう思っていた、まさにその時だった。






「…やっと、見つけた。」






その声は…



「村沢……」



想いが通じたかのように私の目の前に現れたのは、いつもとは全然雰囲気の違う村沢だった。



スーツ着てるからかな…



しかも、走ってきたのか、息も上がっている。



「秋山……会いたかった。」



な、ななな…っ!!



私の顔を見るなり、村沢は早速爆弾発言をした。



多分今…
顔、真っ赤だよ─



「…秋山、あれは?」



え……?



1人で焦っていると、村沢は私に手のひらを向けた。



「ほら…最後の課題。」



あぁ…あれか。



なんだ…
もう、びっくりした─












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