ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜



そう思いながら、始まりを迎えた卒業式。



当然と言うべきか…
私の涙腺は簡単に崩壊した。



3年間の思い出が、走馬灯のように駆け巡る。



本当に…楽しかった。



出来ることなら、卒業なんてしたくない……



そう思ってしまうほど、私の高校生活は充実してた。



ありがとう…



私は今までお世話になった全ての人たちに、その言葉を言いたいと、心から思った。









「…………」



感動の卒業式が終わり、私は1人、教室の窓から外を見ていた。



友達や先生と別れを惜しんで、アルバムのフリーページにたくさんの人からメッセージを書いてもらった。



村沢のは……
まだだけど。



卒業式が終わってから、私は一度も村沢の姿を見ていない。



きっとどこかで、告白とか…されてるのかも。












< 131 / 174 >

この作品をシェア

pagetop