ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜

罪悪感




「…え〜っと、だから、覚え方としては…シュワンがワンだから犬の鳴き声、すなわち動物の方で、シュライデンは…まぁ何とかして!時間なんで、今日はこれで終わります!」



次の日の生物の授業。



村沢はなんとも言いがたい適当なことを言って、授業を終わらせた。



そんなのでいいの…?



まぁ、そっちの方が変に印象に残っていいのかもしれないけどさ…



「あ…そうだ。秋山!」



チャイムが鳴って、教室中がざわめき始めた。



そんな時、村沢が教卓のところから私の名前を呼んだ。



智子と喋っていた私は、一旦話をやめて返事はせずに村沢の方を向く。



「昼休み、職員室な!」



すると、村沢は用件も何も言わずにただそれだけを告げて、教室から出て行った。



なんなの…?










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