ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
「あ…ごめん。こんな話、聞きたくないよな……」
「別に…いいけど。」
村沢と同じような状況に自分がいることを認めたくなくて、私は村沢から顔を背けた。
「秋山……」
「なに?」
村沢に呼ばれ、私は顔を背けたまま、ぶっきらぼうに返事をした。
「あーっと、お前ってさ……細川と…仲、良いの?」
えっ…!?
村沢の言葉に驚いて、私は慌てて村沢の方を向く。
「ほら…少し前に、」
「あ〜!あれね。あの日は、瑞穂がいなくて1人で帰る予定だったの。でも、途中で細川くんに会って…お互い1人だし、一緒に帰ろうかってなっただけ!!」
村沢が何かを言う前に、私は全て言い切った。
変な誤解は…やめてよね。