君が、好き…?(短)





まぁ、自分でも何をバカなこと言っちゃってんのかとは思った。

浩くんを好きなんて……いや、友達としては良い奴だとは思うけど。


「本気で言ってんの?」

「俺はユナだったら大歓迎だけどね~」

「お前は喋んなっ!」


いつの間にそこにいたかは分からないけど、とにかく悠は、私の問題発言をばっちり聞いていたらしい。

ちょっと怖さも感じる鋭い視線が一直線に私に刺さる。


「……昨日の今日でそれはないんじゃねぇの?」


こいつは勝手だ。

自分だってたった今さっきまで女の子とイチャイチャしながら歩いてたくせに。


ほらまた、イライラ。
悠といたらいつだってこうだ。イライラしてムカムカして、疲れる。


好きな人といる時は、ドキドキしてワクワクするもんだってなんかで教わった。

まるで逆。やっぱり私は、こいつのことが嫌いなんだ。





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