意地悪な君の彼女は大変
「帰るか…」
そう言った彼氏様に、
「うん、そうだね!!」
元気良く答えるあたしは満面の笑み。
結局、瑚珀がなんで怒ってたか分からなかったけど、
この繋いでる手がさっきの冷たさと違って、
温かいから良いかなと思えた。
「こーはく!!」
「なんだよ…」
「ううん、呼んでみただけー」
「あっそ」
素っ気ない返事だけど、瞳は優しい。
それが嬉しくて愛おしく堪らない。
『俺のことしか見させない。
俺だって溺れるほど葉月を愛してる』
episode3.友達 END
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