雪の降る日に
 

ぴたっと、俺の動きが全て止まった。
一瞬、呼吸も。



「え……?」


ただ、かすれた声しか出なかった。



「しかも去年の9月と今年の1月の計2回。
見かけによらず勇気あんだなー七瀬って。
あ、斎藤は断ったらしいんだけどな?」

佐原はそう言ってパンを口に運んだ。


落ち着け、動揺を隠せ。 

自分に言い聞かせた。


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