あたしの執事


大輔さんは…顔を真っ赤にしていた。


「ガールズトークじゃなくて、ボーイズトークね」

お母さんは、笑いながら言った。
いや、全然面白くないんですけどー(笑)


「ねーお母さん!早くしないと、作れないよ!」
私はお母さんのエプロンを引っ張った。

「あらあら、大輔さんの前だからって張り切っちゃって~♪」
「そ…そんなんじゃないし!」

私は視線をずらした。
ずらした先には、大輔さんがいて…。


体温が上昇していく。


もう!お母さんの馬鹿!


「ほら、お父さんと大輔さんはリビングにいて―!」


私はお父さんと大輔さんの背中を押してリビングに連れて行った。



< 67 / 127 >

この作品をシェア

pagetop