彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)

さらば大阪

カーテンから
射し込む朝の光。

鳥のさえずりと
朝ごはんの微かな匂い。


『んんー…』


俺は布団の上で伸びをする。


初デートから
3日目の朝。


今日でこの部屋ともお別れか…。


俺は布団をたたんで
部屋の隅に寄せた。


荷物は昨晩の内に
ほとんどバッグにつめた。


今日は
昼前には出る予定だ。



この2日間…
特になにも変わらず
俺たちは過ごした。


ただ…

時折見せる切ない目が
小春ちゃんの本音を語っていた。


太一くんも寂しそうだった。


昨夜、最後の家庭教をした。


『これからも相談があれば
いつでも電話していいよ。俺も気になるし』



俺は太一くんの頭に手を置いて微笑みながら言った。


そんな俺の言葉に
太一くんは少し涙ぐんでいた。



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