彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
俺の胸に顔を埋める
小春ちゃん。


そんな小春ちゃんの背中に
俺も手を回す。


『…俺も』


俺の言葉に小春ちゃんは
はにかみながら顔を上げた。


まつげが少し濡れている。


『カッターシャツの直樹くんもめっちゃ萌えキュン…』


うっとり笑う相変わらずの小春ちゃんに俺も笑う。


『ばーか』

俺は足元にある小春ちゃんのボストンバックを持ち上げた。


『母さんが昼飯作って待ってるよ』


歩き出す俺の腕に
小春ちゃんも腕を絡めてついてくる。


『わおっ嬉しいー!でもお母さまに会うのドキドキするー』


俺は小春ちゃんの頭を
撫でてやる。


『母さん楽しみにしてたよ』


俺の笑顔に
小春ちゃんが頭を寄せてきた。



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