どーるぷりんせす



「‥あたし、作れる日作ってこようか?」


気づいたら自然とそういう言葉を発していた。


「まじでいいの?!結衣の弁当食いたい!」


祐くんはキラキラとした目であたしを見つめてきた。

「じゃあ仕事のない日は作ってくるね!嫌いなものとかない?あ、好きなものも教えて!」


祐くんから嫌いな食べ物と好きな食べ物を聞いてメモする。

そっか、祐くん野菜類嫌いなのか‥。

じゃあ野菜たっぷりいれちゃおっ。


「やべー、超楽しみなんだけど」

「あんま期待しないで。そんなすごいの作れないから。」


「いや、でも結衣が作ったのならぜってー美味いよ。楽しみすぎてやべー!」


それから後も祐くんはずっと目をキラキラさせながらお弁当の話をしていた。


祐くんのためにもおいしいお弁当作らなきゃね!

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