あたしの前だけ俺様王子☆
ダメだ、もう聞くだけ無駄だ。
そう思ったあたしはギリギリまで机の一番端に寄り、再びうつぶせになって彼から遠ざかるようにした。
はぁ、とわざとらしくため息をついてみせる。
こんな人と今学期ずっと隣だなんて。
休み時間ごとに席はぐちゃぐちゃになってるし、なんか態度も上からだし。
ただ、顔がカッコいいだけじゃん。
いくらイケメンだっていったって。
…あたしの理想とは、かなりかけ離れてるもん。
全然、違うもん……