オフィスの甘い罠
『ねぇ?』と他のコにも
話を振って、笑いでその
まま煙にまいてしまおうとする。



「へー……そうか」



納得したのかしてないのか
よくわかんない声でそう
つぶやいて、柊弥は涼しい
顔でまたお酒を飲み始めた。



(なんなのよ、コイツ……。

ホントよくわかんない
ヤツ――!)



得体のしれない胸の
ざわつきを覚えながら、
あたしはその日のバイトを
終えた……。






     ☆☆☆☆☆



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