オフィスの甘い罠
言葉の出ないあたしに。
柊弥がもう一度、耳元で囁く。
「行くぞ。
……今夜はオレのために
空けとけって言ったの、
忘れてないだろ」
「え…………!?」
ハッと我に返った時には、
もうあたしは柊弥の腕の
中じゃなかった。
柊弥はあたしの体を離し
――そして右手をあげて
ボーイを呼んでる。
(な、何を――…!?)
「悪い。手が滑って紫苑の
服を汚しちまった。
新しいドレスをプレゼント
してお詫びもしたいから、
このまま二人で出るよ」
とても嘘とは思えない
堂々とした口調でボーイに
説明して、柊弥は自分の
上着をあたしに羽織らせた。
支払いを済ませ、ア然と
してるあたしの手を引いて
立たせて……。
……そうしてあたしは
ワケがわかんないまま、
柊弥と一緒に夜の銀座に
飛び出した――…。
☆☆☆☆☆
_
柊弥がもう一度、耳元で囁く。
「行くぞ。
……今夜はオレのために
空けとけって言ったの、
忘れてないだろ」
「え…………!?」
ハッと我に返った時には、
もうあたしは柊弥の腕の
中じゃなかった。
柊弥はあたしの体を離し
――そして右手をあげて
ボーイを呼んでる。
(な、何を――…!?)
「悪い。手が滑って紫苑の
服を汚しちまった。
新しいドレスをプレゼント
してお詫びもしたいから、
このまま二人で出るよ」
とても嘘とは思えない
堂々とした口調でボーイに
説明して、柊弥は自分の
上着をあたしに羽織らせた。
支払いを済ませ、ア然と
してるあたしの手を引いて
立たせて……。
……そうしてあたしは
ワケがわかんないまま、
柊弥と一緒に夜の銀座に
飛び出した――…。
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