オフィスの甘い罠
     ☆☆☆☆☆



タクシーで柊弥が向かった
のは、同じ銀座にある
高級ホテル。



名前はもちろん知ってる
けど、あたしは入った
こともないような所だ。



タクシーの中から電話して
先に予約をとってたから、
フロントに着くとすぐ
部屋に案内される。



入った部屋は、どう見ても
スタンダードじゃなく
スイートのレベルで……
もうあたしは口をアングリ
開けるしかなかった。



「アンタ……マジで何モン
なの……?

こんなとこに入れるなんて……」



震える声で尋ねるあたし。



柊弥はそんなあたしに背を
向け、クローゼットを開け
ながら、



「別にオレはただの
帰国子女だよ。

ここだって、知り合いが
経営陣にいるから多少
顔きくだけだ」
< 55 / 288 >

この作品をシェア

pagetop