オフィスの甘い罠
理性が保てたのは、そこまで。




その後の《あたし》は――…


ただ、注がれる愛に身を
任せ、溺れて。




壊れそうなくらいきしむ
カラダもココロも、もはや
誰のものなのか自分でも
わかんない。




ただ《あたし》は、

柊弥に溺れる

《オンナ》。




たったそれだけの存在に
なって――




あたしはその深海みたいな
夜に、吸い込まれるように
沈んでいった――…。






     ☆☆☆☆☆




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