オフィスの甘い罠
サイドに流した髪をクル
クルもてあそびながら、
あたしは余裕の態度で待ってた。
同僚が先に指名された
からって、別に焦ることは
何もない。
だってあたしも、この後
入る指名を待ってるだけだし。
昼間店に電話したあと何人
かに声かけて、キッチリ
約束を取りつけた。
もうすぐあたしに会いに
来るのは、某貿易会社の社長だ。
教授の大山サンなんて
相手にもならない大金持ち。
「まいったなー。
あのコ達とは同クラスかと
思ってたけど、また追い
抜いちゃうみたい……?」
クスクス笑いながら
待ってると、さっきとは
別のボーイが小走りに
やって来て言った。
クルもてあそびながら、
あたしは余裕の態度で待ってた。
同僚が先に指名された
からって、別に焦ることは
何もない。
だってあたしも、この後
入る指名を待ってるだけだし。
昼間店に電話したあと何人
かに声かけて、キッチリ
約束を取りつけた。
もうすぐあたしに会いに
来るのは、某貿易会社の社長だ。
教授の大山サンなんて
相手にもならない大金持ち。
「まいったなー。
あのコ達とは同クラスかと
思ってたけど、また追い
抜いちゃうみたい……?」
クスクス笑いながら
待ってると、さっきとは
別のボーイが小走りに
やって来て言った。