大好きな君にエールを*番外編
大丈夫だよ……うん!
「麻帆ー!」
すると、ひーちゃんが飛んで帰ってきた。何事とひーちゃんを見た。
「材料、ゲットなり♪」
ピースしてあたしを見た彼女。ふっ、よっぽど嬉しかったんだね。あたしもピースを返した。
「ねぇ、麻帆!友チョコ交換しようね♪」
「うん!もちろんっ」
そうだよ。荒ちゃんには渡せないけど、友達や部活の仲間、大切な人たちにあげよう。
「ひーちゃん!あたしも気合い入れるねっ」
「よぉし、あたしも頑張ろう!」
それから、あたしも使う材料を買って、ひーちゃんと途中まで一緒に帰った。
家までの道のりでの頭の中は、荒ちゃんのことが心配なのが半分、バレンタインへの楽しみが半分を占めていた。
「ただいま」
「あーおかえりー」
家に帰るとお姉ちゃんがいた。