彼の視線の先、彼女。







「ごらぁぁぁぁぁっ!!!城田ぁぁぁぁっ!」


「ひえっ!」



地面から響いてくるようなドスの利いた低い声。

一瞬、死ぬかと思った。






「永井も一緒に廊下に立っとけーっっ!!!」



「えぇっ?俺もー?」



先生が叫んだ瞬間、笑いが堪えられなくらしい千尋は思いっきり笑い始めてしまった。





そのせいで先生はさらにカンカン。


さっきまでビクついていたハズなのに実際に怒られる時だってニコニコしてる千尋。




やっぱりどうしても、千尋の事は分からなかった。





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