コスモス
……………
「うん、これも丸。なんだ、修平君意外にできるんじゃん。英里から聞いてた話とはだいぶ違うなぁ」
シャッというペンの音の後で、雅さんは満足そうに笑った。
「…姉ちゃ…姉は、何て言ってたんですか?」
「ん?典型的なバカだから、雅の教え方じゃ難しすぎてついてこれないかもって」
次々と問題をチェックしながら、ははっと笑う。
…せっかくこの前見直したばかりなのに…。くそ、姉ちゃんめ。
「…よし、じゃあ今日はここまで。今日間違えた所は、しっかり復習しとけよ」
「あ、はい。ありがとうございました」
雅さんはぐっと伸びをしながら、「どういたしまして」と答えた。
僕は今日のミスにもう一度目を通す。
…ふと視線を感じて、顔を上げた。
雅さんと、目があう。
「…あの…?」
「あ、わりぃわりぃ」
ギッと椅子を鳴らして、雅さんは元の体制に戻った。
「いやね、修平君と英里は、やっぱ兄弟だなぁと思って」
意味を理解しかねている僕に、雅さんは続けた。
「一見あんまり似てないけど、よく見たら目元がそっくりだから」